【2018年8月17日】

妖かし姫の愛しかた オナホの付喪神と乱入退魔師と出だし公開!

■序章
一つの伝承がある。
九尾の狐、玉藻の前と呼ばれる絶世の美女の伝承だ。
鳥羽上皇の寵姫であった彼女の正体は、妖怪であり淫魔であった。やがて上皇の体力を奪っていくが、安倍泰成により正体を暴かれて那須野の地へと逃れ、彼の地で退治され、その身は粉々となり各地に飛散したという。
だが、異聞もある。
上皇の寵姫のなる前に、一人の若者と恋に落ちていたと。そして、その裏切りによって正体を暴かれてしまったと。
そして最後には、那須野の地で結ばれた。その子孫はやがて安部一族に追われ、各地に散っていったと……。
※ ※ ※
少女が足を止め振り返ると、眼下で燃えさかる炎が里を呑みこみつつあった。
慣れ親しんだ屋敷も、もうその原形を留めてはいない。いや、留めていないのが外見だけではなかった。
そこにあった家族、一族、里の社会、すべてがもう失われつつあった。
「姫、急ぐのじゃ。安部家に連なる退魔師たちが、もうすぐそこまで迫っておる」
数歩先を行く女性が、振り返ることなく、歩みを止めることもなく、声を上げた。その言葉に突き動かされるようにして、少女はまた歩みを進め始めた。
黒く長く、そして絹のような質感の髪がサラサラと流れ、炎によって橙色に照り返る。
巫女装束の上からもはっきりとわかる豊満な胸が、少女が一歩進むたびに揺れている。
また、少女の足が止まった。
だがそれも一瞬だった。何かを振りきるように再び歩き始める。
そのまま女性と少女は一度も口を開くことなく山中の道なき道を進み、古びた社にたどり着いた。
女性が社の扉を開けながら、ようやく話を始めた。
「よいか、儂の術によって姫は封印され、力を持った男の子が見つかるまで眠ることになる。覚悟はよいな?」
「自分も淫魔と呼ばれた九尾の血を引く身です。でも、どこかに落ち延びることは本当にできないのですか?」
「それは無理じゃ。安部の一族には、口惜しいが我が一族の裏切り者が味方しておる。しかもヤツは九尾の血が姫と同じく濃い。どこに隠れようが、姫の居場所なぞすぐにバレてしまう」
「ですが、この自分を封印する対価として、カナ、あなたは人でも淫魔でもなくなってしまうのですよ」
少女の問いに、カナと呼ばれた女性は軽く肩をすくめる。
「もともと姫も儂も、一族は皆、九尾の血を引く身じゃぞ。少なくとも、安部の一族は、儂らを人などとは思うておらんの、九尾に連なる者はすべて淫魔扱いじゃからな。ま、儂らも淫魔であることを誇りとしておるがな」
「それはそうですけれど」
「それに、儂はこの術によってある意味、神となるのじゃ。そのために一族の祖、九尾の狐が男を責めさいなむ時に使うたという、古き器物を持ってきておる。この器物と一体化し付喪神となり、その妖力によって姫を封印するのじゃ。なに、安心してくれてよいぞ。何しろ儂は、付喪神となることで老いることのない身となるのじゃからな」
そう言うと女性が懐から、片端に穴が穿たれた木製の筒を取り出した。
「時間がない。もう術を始めるとしようかの」
木筒がゆっくりと輝きだし、やがてその光は社全体を包みこんでいった。
光の奔流が弾け、対魔師たちが飛びこんできた時、社の中にはもう二人の姿も、そして木筒も消え失せていた……。

■第一章
ピンポーン、ピンポーン。
来訪者を告げるインターフォンの音が、扉の向こうから聞こえてくる。
その音を聞いた瞬間、自分の部屋のベッドにひっくり返っていた千枝誠司はまさに跳ね起きた。そのままダッシュで玄関に向かって、扉を開けた。
そこにいたのはシロネコヤマトの配達員さんだ。
「あ、え、ええと荷物が一つ」
誠司の勢いに若干に引き気味になりつつ、配達員さんが受け取り票を差し出してきた。早口で『ありがとうございます』と口にしつつ紙切れに印鑑を押して、荷物を受け取る。
配達員さんが帰ったあと、自分の部屋へと向かう誠司の足取りは――今度はスキップだ。ウキウキである。
だって仕方ない。
仕方ないのだ。
このダンボールの中には、先週誠司がオークションサイトでたまたま見つけたお宝が、全世界の男性が狂喜乱舞するであろう逸品が入っているのだ。
一昨日、メールで配送報告を受けてから、もう楽しみで楽しみで仕方なかった。
もちろん、受け入れ準備は万全だ。
男友達連中にリサーチして、至極の作品を用意してある。
友達のお兄さん、代わりに借りたり買ったりしてくれてありがとう!
「ふぅ~、焦るな、焦るなよ、俺」
ベッドに腰掛け、誠司はまずいくつか道具を脇に置いた。
それから、ゆっくりと梱包を解いていく。
ダンボールを開け、緩衝材を取り除き――筒が出てきた。
「これがすべての始まり、あらゆる英雄たちを骨抜きにしてきた伝説の逸品か」
片手で握ると、親指と中指の間に十センチほどの隙間ができた。握りやすい太さと言えるだろう。
筒の中をまず洗い、水気を丁寧に拭き取り、誠司は大きく大きく息を吐いた。
立ち上がり、ズボンを脱ぐ。
そして、パンツを降ろす。
期待感で、ペニスはもうしっかり勃起している。
そう、今、誠司の手の中にあるこの伝説の逸品こそが、古の昔、妖怪が作ったという始まりのオナホールなのだ!
ローションを入れる必要もなく、使用時にはまるで本物のヴァギナのように勝手に濡れ、男を骨抜きにするという。
なんでも、かの太閤豊臣秀吉に子供がいなかったのは、彼が若い頃にこのオナホールを手に入れて、女性のヴァギナでは射精できなくなったからという。その至極の快感を畏れた徳川家康が封印したとも、大阪城落城と共に裏社会に流れたとも言われている。
それが、なんと、落札価格百八十円で誠司の手元にあるのだ。
この話をした男友達連中は、なぜかみんな馬鹿笑いしたけれど。
「ふっ、冒険心も夢も浪漫もない連中は、そうやって目の前の千載一遇の機会を失うのさ」
前髪を払う仕草をして誠司は、ニヒルに笑った。
「いやでも、本当に濡れて、ん? え? うわ、うっそ、まじだ!」
オナホールに人差し指を入れると、水気をしっかりと拭き取ったはずの中が、確かにじっとりと濡れている。
引き抜くときにぬちゃっと湿った音が立つほどだ。
「……まじかよ」
本物だという期待が、いやがうえにも湧いてくる。そしてその期待値に比例して、ペニスの強度がますます増してくる。
ゴクリ。
一度、唾を飲みこんでから誠司は、ゆっくりとゆっくりとオナホールを亀頭にあてがった。
――ヌチャ。
湿った音と共に、温かく粘りけのある感触が伝わってくる。
だが、そこから先に入っていかない。
「そう言えば聞いたことがある……選ばれた人間以外、挿入することができないって」
ふと思う。
果たして自分が何かに選ばれた存在なんてことがあるだろうか。
いやしかし、目の前には穴がある。
きっと、いや間違いなく挿入したら気持ちよくなる、右手なんかとは比べものにならない快楽の世界に、先っちょだけ足を踏み入れているのだ。
ならば誰かに選ばれる必要なんてない。
夢を掴み取る人間は、いつだって自分で自分を信じ、選んだ人間だ。
手に力を入れる。
オナホールを強く握る。
そして目を閉じて、このオナホールを本物の女の子だと思いこむ。
そう、誠司は今、美少女の処女を散らそうとしているのだ。
強く強く念じてから目を見開く。
よし、女の子がいるような気がしてきた。
ただ、なぜか巫女服を着た十代前半の狐耳のロリっ娘を思い描いてしまった。
まぁ、ロリも余裕でいけるので問題はない。
そもまま力を入れる。
いや、力が漲る。
血が沸き立ち、心臓がポンプとなって一点を目指して駆ける。
ペニスの海綿体という海綿体すべてに血が巡り、破裂しそうなほどに膨張した。
「俺は今、お前の処女膜を――破る!」

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