【2018年11月8日】

エルフ帝国軍ぱんつこくれしょん出だし公開!

ちょっと早いのですがぜひ予約の参考に!

プロローグ
「もうすぐ、帝都グロースフィーネです。ほら、街道沿いにエルフの姿が見えてきましたよ」
御者の声に、レオンは馬車の窓から外を覗いた。
たしかに、先ほどまで樹しかなかった景色に建物が混ざり始め、そこで暮らすエルフたちの姿があった。
妖精のように神秘的な姿のエルフ族のほかにも、小柄で子供のような外見のランドエルフ族や、濃い肌色のダークエルフ族など、様々な種族がいる。
しかし、共通しているのはその美しさだ。
まるで古代の王が権力と財力に物を言わせ、美男美女ばかりを集めたかのように、エルフたちは一様に見目麗しい。
しかし、そんな美しいエルフたちを見ても、レオンはどことなく浮かない顔だ。
(これでみんな、ぱんつを穿いてればなぁ……)
ため息交じりにそんなことを思う始末。
もちろん、こうして馬車から眺めただけで、エルフたちが下着を着用しているかどうか、外見からわかるはずがない。
しかし、穿いていないことは確実なのだ。
なぜなら、この国――神聖フィーネガルド帝国はすべての民に対し、『ぱんつの着用を禁止している』からである。

大陸北方のエルフの国・フィーネガルド王国が二つに分裂したのは、百年ほど前のことである。
当時の王の姉が女帝を名乗り、エルフ本来の、自然とともに生きる国家の復活を表明し、神聖フィーネガルド帝国は生まれた。
その原理主義的思想には多くの賛同者が集まり、帝国は瞬く間に元の王国を押しのけて、巨大軍事国家へと成長していった。
そして三十年前。
神聖フィーネガルド帝国は南進を開始。人間族の土地へと侵攻してきたのだ。
現在までに、大陸の半数以上の国が帝国の占領下に置かれた。レオンの住むパリス王国も、帝国の属国となっている。
神聖フィーネガルド帝国は属国に対し、重税を課し、住民を差別して苦しめる――ということはなかった。
ただ、自らが掲げる自然主義に従い、同化することを要求してきた。
殊に帝国が『悪しき物質文明の象徴』であるとする、下着の着用を禁止した。
ぱんつ絶滅計画の遂行である。
これにより、帝国の占領下にあるすべての国で、ぱんつは禁制品となった。
あらゆるぱんつが没収され、焼かれて灰となった。
多くの工場や商店が破壊された。
もちろん帝国に対する反抗はあった。
しかし、ぱんつ着用禁止以外にはこれといった政策の押しつけはなく、むしろ、エルフの発達した魔法技術が帝国からもたらされたことで、より豊かになる土地もあったほどで、人々はエルフによる支配を甘んじて受け入れるようになった。
腰回りが厚手のズボンや、骨組みを入れてめくれ上がらないようにしたスカートなどのファッションが発達し、あっという間にノーぱんが当たり前の世界に変わっていった。

だが――レオンは認めない。
そんな世界を受け入れられない。
ぱんつは美だ。
人が進歩と発展の末に生み出した、人が人たる証だ。
それを、自ら捨て去るなど、あってはならないのだ。

子供の頃。
レオンは、神聖フィーネガルド帝国の女帝の姿を見たことがある。
それは、帝国を創設した女帝から数えて三代目となる少女の即位パレードだった。
第三代皇帝リリアナ・フィーネガルドは、まだ幼い見た目ながら、軍事国家らしい最高級の典礼用軍服を身にまとい、堂々たる立ち姿で、パリス王国王都の目ぬき通りを突き進んでいった。
豊かな麦穂のごとく黄金色に輝く長い髪。
涼やかに民を見渡す碧色の双眼。
軍服を盛大に盛り上げる豊かな胸。
一目惚れ、だったのだろう。
レオンは許せなかった。
あんな美しい少女が、ぱんつを穿いていないことが。
そして彼は決意したのだ。美しいエルフに美しいぱんつを穿かせたい。ふたたび、ぱんつを穿くことが当たり前の世界に戻したい。
そのために、彼は親の商会を継がずに、パリス王国の外務省に入り、神聖フィーネガルド帝国に派遣される特使を志望し続けた。
そしてついに、その願いが叶い、こうして、帝都グロースフィーネに赴くことになったのである。
本来、属国であるパリス王国からの特使であるレオンの役目は、帝国が要求する政策が自国内で実施されているかどうかの報告、そして互いの国家元首の親書の受け渡し程度である。
対等な国家関係ではないので、交渉を行う余地などはない。
しかし、レオンは野望に燃えている。
この立場を利用して、必ずや帝国にぱんつをもたらす。
たとえどれだけ時間がかかろうとも、エルフがぱんつを穿くその姿、美と美の調和をこの目で見るまでは、絶対に諦めない。
レオンの野望は始まったばかりである。
第1話 突然捕虜! 女騎士の尋問セックス
「パリス王国特使レオン・イーゲルスバッハ、お前をスパイの容疑で拘束する」
「……は?」
野望が始まる前から潰えそうである。
神聖フィーネガルド帝国の帝都グロースフィーネにある帝宮に到着したとたん、レオンは目の前に立ちはだかった女騎士にそう告げられ、あっという間に捕らえられてしまった。
荷物を没収され、後ろ手に拘束されると、そのまま降りたばかりの馬車にふたたび押しこまれ、郊外の宮殿に連行された。
「え、ちょ、待って待って。俺なにもしてないんだけど? っていうか、特使をこんな目に遭わせるとか、宗主国とはいえひどくない?」
「だから、特使殿には牢屋ではなく、この部屋にお泊まりいただくのだ。狭い部屋だがゆっくりくつろがれるといい」
抗議の声をあげるレオンに、女騎士はそう告げると、バタンと扉を閉じた。
ガシャン、と重々しい錠の音が響く。
「…………ええー」
レオンはため息をつき、部屋を見回す。狭いながら調度品が揃った綺麗な部屋である。洗面所やトイレも付属している。属国の特使に与えるにしては、まあ上等な部屋だ。
しかし、扉は外から鍵がかけられているし、窓は鉄格子が嵌っている。完全に軟禁状態である。
「なんでバレたんだ……?」
レオンは仕方なく、椅子に座って考えこむ。
この国にぱんつをもたらそうというレオンの野望についてだれかに語ったことはないし、『あの荷物』も厳重に鍵がかかっているので見られるはずがない。
あるいは、まったく無関係の、無実の疑いがかけられているのか。
いくら考えても、答えが出るはずはなかった。

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