【2019年2月20日】

エルフ生徒会長と猫耳書記は告白させたい出だし公開

エルフ生徒会長と猫耳書記は告白させたい朱月十話/鈴平ひろ

 

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プロローグ 召喚留学生と万年二位
「……愛いやつ」
「う……ういやつ? ういやつって、それは……」
 雨宮草介は、困惑していた。
 彼がこの聖フレミナ学園に入学してから、彼の前に立ちふさがってきた絶対的な壁――いや、彼が一方的にライバル視してきた相手に、突然思ってもみないことを言われたからだ。
(ういやつ……可愛いとか、そういう意味じゃないのか? 一体どういうつもりで言ったんだ……わ、わからない……!)
 異世界エルディアからの召喚留学生、リセリナ・ファーレンハイト。入学当初から試験で首席を維持してきた彼女を、万年二位だった草介は一方的に意識していた。
 彼女が生徒会長に立候補したとき、草介は生徒会活動になどまったく興味がなかったのに、それでもあえて立候補した。
 リセリナに、少しでも自分の存在を認識させるため。そのためだったのだが――エルフ族である彼女の神秘的なまでの美貌と、名家の令嬢もかくやという洗練された振る舞いと知性は崇拝とも言えるほどの信望を集め、草介は大差で敗れることになった。
 その敗戦を、彼は廊下に張り出された『生徒会会長選当選者 リセリナ・ファーレンハイト 得票 483』と書かれた紙を見ながら、誰もいない放課後ということもあり、拳を握って悔しがっていたのだが――そこに、リセリナに声をかけられた。
 リセリナが草介を見ている。その事実が、まだ草介にはにわかに受け入れ難いことだったが、エルフの同級生の姿は瞬きをしても消えることなくそこにある。
「……し、質問に答えて欲しいんだが」
「いえ、何も言っていません。聞いたとしても、聞かなかったことにしておいてください……それでは」
 くるりと背を向け、リセリナは歩いていく。スカートがふわりと浮きそうになるが、魔法でも使っているように思えるほど鉄壁のガードが働く。
「ちょっ……そんな強引な誤魔化し方で、まかり通るとでも……っ」
 軽やかな足取りで歩いていくリセリナを、草介は慌てて呼び止める。顔が熱くなっていることなど、気にしている余裕はなかった。
 足を止めたリセリナは、草介を振り返ると、言い忘れていたというように告げる。
「雨宮くん、これからお時間はありますか?」
「いきなり話を変えるな……まあ、止まってくれたことには礼を言うが」
「元々の用事を忘れるところでした。あなたに、伝えることがあったんです」
 それが告白などではないとわかっていても、言葉のニュアンスを想像力が最大限に広げてしまう。
 だが、草介もいつまでもペースを乱してはいなかった。ずれている気がする眼鏡の位置を直し、リセリナの目を見る。
「伝えることっていうのは? ……俺に勝ったっていう宣言か」
「いいえ、違います。でも、そうですね……もうこんな時間ですから、日を改めたいと思います。明日のお昼休みに、生徒会室に来ていただけますか?」
「あ、ああ……わかった。その、なんだ。こんな時間だから、帰りは気をつけてな」
「家の者に車で迎えに来ていただいていますので、大丈夫です。ご心配いただいて、ありがとうございます」
 草介も、話には聞いていた。リセリナは常に朝と放課後、家から迎えの車が来ているのだと。
 今度こそ、リセリナは帰っていく。その後ろ姿が見えなくなるまで見送ってから、草介は気がつく――美少女は残り香すら清々しいものがあった。
「……召喚留学生、か」
 聖フレミナ学園は日本においてまだ数が少ない、異世界からの留学生を受け入れている高等学校の一つである。
 エルフや獣人といった種族が『召喚留学生選抜試験』を受け、優秀な成績を収めた生徒が代表して学園にやってくるのだが、基本的には裕福な家庭の子女が留学生として選ばれることが多い。
 異世界から来た生徒も編入してからは、日本の学校における一般的な科目を学ぶことになる――つまり、試験においては日本の学生の方が有利であるはずなのだ。
 リセリナの、その不利を覆す優秀さ。何か勉強の秘訣があるとしたら、草介はそれを知りたいと思っていた――一年生から引き続き、今年もずっと『万年二位』であるわけにはいかない。
 しかしリセリナに勝ちたいという思いと、別の感情があることも否定できない。
「まさか俺が……俺に限って、そんなことは……」


第一話 エルフの生徒会長と猫耳書記に呼び出されたのだが
1 生徒会長の呼び出し
 翌朝、ホームルームの時間に、草介は生徒会選に敗れたことを担任に労われた。
「雨宮くん、選挙の結果は残念でしたが、みんなが頑張りを見ていましたよ」
「ありがとうございます、先生。クラスの皆が協力してくれたおかげです。もう少し善戦できるとよかったんですが」
 草介は勉強については個人の努力が必要と考えているが、クラスメイトに質問をされれば答えるし、グループでの実験などでも頼りにされていた。
 それでもクラスの全員が、草介に票を入れたわけではない。理由の一つは、二年D組の三十六人の生徒のうち、リセリナと同じ種族であるエルフの生徒が三分の一を占めていることである。
 もう一つは、草介が生徒会長になった場合に、校則が厳しくなったりするのではないかと思っている生徒がいる。彼らもまたリセリナに票を投じたと草介は考えていた。
(勉強しか頭にないサイボーグだとか、好き勝手失礼なことを言われているからな……まあ、事実ではあるが)
 初めから勝ち目の薄い戦いだったが、それでも草介は挑まずにいられなかった。リセリナという存在に一矢報いなければ、彼は一歩も進めないというほど進退窮まっていたのである。
 そのうちにホームルームが終わり、授業前の短い休み時間に移る。そのまま同じ教室で現代文の授業が行われるので、席を立つ生徒は少ない。
「ねえ、雨宮くんって生徒会の役員になったりするの?」
 草介が考え事をしているうちに、隣の女子生徒が話しかけてくる。日頃親しいわけでもないので、ただ気まぐれに好奇心を持たれただけだろうと草介は解釈する。
 女子との会話は勉強を教えるときなどは問題ないが、少しでも世間話のような内容になると途端に言葉が出てこなくなる。
「あ……ご、ごめんなさい。あまり聞かれたくないことだった?」
「あ、ああいや。特に、役員になるって話はないけど」
「そうなの? 生徒会選挙のあとって、会長にならなかった候補の人が生徒会に入るんだよね。それなら、雨宮くんも声がかかるんじゃない?」
 草介はそこまで話を聞いて、リセリナが話したいと言っていたのはこのことではないかと思い当たる。 
「おーい、あれ、また聞こえなくなってる……雨宮くーん?」
 草介の意識はすでに、隣のクラスメイトではなく、生徒会室で会うことになっているリセリナへと向けられていた。
「俺が……リセリナ・ファーレンハイトの下に……下……下だと……?」
「もしもし、聞こえてますかー。もしもーし。もー、目の前で独り言はないでしょ」
 そして、そのクラスメイトがクラスでも一番の美人であり、彼女と話していることで男子から不穏な視線を向けられていたりもするのだが――草介はそれどころではなく、一部の男子が自分に票を入れてくれなかった理由にも気づくことはないのだった。

 午前の授業が終わり、昼休みの喧騒で賑わう廊下に出て、草介は生徒会室に向かう。
(改めて、俺に勝利宣言をする……そんなことのために呼び出すだろうか? リセリナは俺のことなんて、今回生徒会選で戦うまで眼中になかったはず。昨日の態度を見るに……何を考えているのかわからない。これほどの無策で、のこのこと呼び出しに応じていいのか……?)
 悩んでいるうちに、すでに生徒会室の扉は草介の目の前にあった。ここまでどうやって歩いてきたかも自覚がなく、草介はしっかりしなければと頭を振る。
 どのようにノックするかも一瞬躊躇したあと、草介は意を決して、コンコンと軽くドアを叩いた。
「はいはーい、ちょっと待ってくださいにゃ!」
 あの耳が甘やかされるような声が、部屋の中から聞こえてくる――その予想は裏切られ、リセリナとは別の女子の声が聞こえてくる。
 草介を出迎えてくれたのは、なぜか学校の中だというのにメイド服を着た女子生徒だった。想定外の展開に混乱しつつ、草介は生徒会長の席にリセリナが座っていることに気づき、すわ何かの策略かと身構える。
「ようこそいらっしゃいませ、私はユズハ・ラグドールと申しますにゃ」
 草介の警戒をよそに、少女がスカートの裾をつまんで挨拶をする。
 黒い髪を肩に届くかどうかという長さに伸ばした、快活そうな少女――彼女が入学式のとき、新一年生の留学生代表として挨拶していたことを、すぐに思い出した。
「こちらこそ、ご丁寧にお招きにあずかり……じゃない、俺はリセリナに呼ばれて来たんだ。君はどうしてここに?」
「それについては、これからリセリナ会長から説明があると思いますにゃ。あんまり邪険にしないでくださいにゃん、みやみや先輩」
「雨宮だ。俺が猫好きと知ってて猫っぽい間違え方をするとは、なかなか策士だな」
「にゃ? 猫好きにゃのですか? にゃにゃ、それはいいことを聞いたのですにゃ」
 猫のように好奇心を隠さない瞳と、愛らしさのある仕草――そして特徴的な語尾。『獣人界』から来た留学生たちは、彼女と同じように何かの動物の特徴を備えているが、それ以外はほぼ人間と変わらない容姿をしている。
(思わず本音が出てしまったが、自分に嘘はつけない。俺は無類の猫好きだが、獣人となるとそこは分けて考えなくてはいけない。まして、リセリナも見ている前で、弱みを見せることがあってはならない……緩まずにいなくてはな)
 毛艶のよい黒い尻尾がスカートの中から伸びていて、愛嬌のある動きをしている。草介はそれをつい目で追ってしまいそうになるが、あまり見すぎてはいけないと自制する。
「にゃっ……この服も気になるのですにゃ? これはお仕事の気分を出すために着ているのですにゃ」
「お仕事……?」
「ユズハさんには、獣人族の代表として生徒会に入っていただくように頼んだんです。この学園では、人間族、エルフ族、獣人族の三種族から代表を決めて、生徒会を運営するという伝統があることはご存知でしょう?」
(くっ、さすがリセリナ。説明が欲しいと思ったところで、すかさず俺の欲しい情報を伝えてくれる……この空気が読める能力はもはや読心術に近い。某国の大統領でも、彼女との腹の探り合いをしたら勝てたものではないだろう。称賛に値する……!)
「わー、すっごく細かく眼鏡の位置を微調整してますよ? もしもしですにゃ、みやみや先輩」
「っ……す、すまない。そうか、三種族の代表ということで、一年生総代表を務めた優秀な生徒であるところの彼女も、生徒会の役員になるということだな」
「お察しの通りです。ユズハさんもこう見えて、一年生の中では最も優秀な成績を修めています。それに、とても可愛らしいですし」
「にゃうっ、女の子同士でも照れちゃいますにゃ、可愛くなんてないですにゃ」
 正直に言って超絶に可愛い、だがそれを言ったら俺の猫好きがさらにバレてしまう、さらには後輩に対してのセクハラ疑惑が、それはいけないと高速で自己保身の考えに至ったあと、草介は襟を正し、背筋を正してリセリナを見た。
「そんなにお鋭い目をなさって……ふふ、愛いやつ」
「だ、だからその『ういやつ』って……ま、まあいい。俺をここに呼んだ理由について聞かせてもらおう。察しはついているがな」
 今までのリセリナならば、単刀直入に本題を切り出してくるものだと思われた――しかし草介の予想を裏切り、リセリナは肩にかかる髪に触れ、指でくるくると巻いたりして、なかなか口を開こうとしない。
「うにゃー、ドキドキしますにゃ、この緊張感。ドラマを見てるみたいですにゃ」
「いいえ、まったく緊張などはしていません。お昼を摂っていないので少し頭がくらくらしてきたとか、草介さま……い、いえ。雨宮くんも同じなのではないかと心配したりだとか、そんなことは決してないのですが……」
 そのとき、草介に電撃走る――リセリナの犯した言い間違いに気がつき、揚げ足を取ろうと考えたのではない。
(……あのリセリナが……リセリナ・ファーレンハイトが、俺のことを心配してくれている……俺のことなど道端の雑草としか見ていないのではなかったのか……?)
「そうです、まったく心配したりなどはしていません。勘違いをしてもらっては困ります。せいぜい空腹が度を越してしまわないよう、教室に帰る前に飲み物くらいは購入してあげてもいいですよ」
「ふ、ふん……そちらこそ、昼を摂っていないというが、俺の方は抜かりないぞ。あのリセリナ様ともあろう者が、そんなミスを犯してしまうとはな」
「あら……私からは、『様』をつけて呼ぶようにとは申し上げていないのですが。自主的にお呼びになるなんて、事前から私に対して尊敬の念をお持ちだったのですね」
 互いに思考はフル回転、お互いの心情を読むことに一切の余念はない。それを見ているユズハはといえば、緊張のあまりにメイド服のエプロンをぎゅっと掴み、にこやかに向かい合う二人を目を輝かせて交互に見ている。
「私はリセリナ会長と、みやみや先輩のどちらの味方をしたら……っ、はっ! あの、先生!」
「先生じゃないし、挙手も必要ないが……どうした? まさか自分も昼食を摂ってないと言うんじゃないだろうな。まったく、午後からの学習の効率が落ちるぞ」
「はにゃ、それもそうニャんですけど、ぜんぜん本題に入ってませんにゃ! 二人とも仲がいいのはいいことニャのですが、いちゃいちゃしてばかりでは駄目ですにゃ」
「いちゃいちゃ……雨宮くんはそうお考えですか? それでしたら、私のほうからあえて否定しないことは、やぶさかでもないのですが……」
「それはこちらの台詞だな……い、いや。俺の道徳心として、今の関係性において俺たちの間に『いちゃいちゃ』などという状況が生じることは考え難く、そこは心なし強めに否定せざるを得ないが……」
「それがいちゃいちゃと言うのですニャけど。これからのことを考えたら、ギスギスするよりはいいですにゃ……ということにしておきますにゃ」
 ユズハの言葉は、草介とリセリナの耳には半分くらいしか入っていない。うかつなことを言わないように全力で神経を傾けているため、脳が急速にカロリーを使ってしまう――このままではオーバーヒートを起こしそうなほど、彼らのやり取りは彼らの中においては際限なく高度なものになりつつあった。
「では……前置きはこれくらいにして、本題に入らせていただきます。雨宮くん、あなたも生徒会に入りませんか? 人間族代表の、役員の椅子が空いているんです」
 リセリナが視線を送った先――生徒会室には、会長以外に二人分の席が用意されていた。テーブルを挟んで二つ椅子が置いてあり、ユズハはそのうち一つの背もたれに手を置く。
「ここが私の席ですにゃ。リセリナ先輩と一緒に、これから放課後はここでお仕事をしますにゃ」
 ユズハはすでに役員になることを受け入れている。自分の席のところに、まだ即席で作ったばかりのものだが、厚紙を折って作ったネームプレートが置かれていた。
 すでに草介のものも作られていたが、あえて草介はそれを見ないようにする――役員に誘われたときにどう答えるか、彼の心は事前に決まっていた。
「あいにく、負けてもなお役員の椅子に座りたいとは思ってないんだ」
 格好をつけているわけではない。草介にも意地があり、生徒会に入るのなら、会長選でなくても役員選に立候補し、勝った場合のみにしたいという思いがあった。
「あなたが人間族代表なら、成績の観点からも、間違いなく全校生徒の同意を得られると思うのですが……それでも、おいやですか?」
「い、嫌だとかではなくてだな……俺は元々、生徒会役員になりたいと思ってたわけじゃない。それならなぜ会長選に出たんだと思うだろうが、冷やかしのつもりもない。確固たる動機があってのことだ」
「動機……それは、とても興味深いです。あの演説のときは、おっしゃられなかったことがあるのですか?」
 ようやく伝えるときが来た――草介は震えるような思いで、けれど感情を露わにしすぎないようにと努めて言った。
「リセリナ・ファーレンハイト。俺はあなたに勝つために、生徒会長に立候補した」
 時間が止まったように、リセリナは動かなかった。窓から差し込む太陽の光が、妖精のような少女の金色の髪を輝かせる。
 こうして目の前に立って、草介は改めて思う。『女神の生まれ変わり』などとも称されるこの同級生に、たとえ成績ではしのぎを削っていても、勝つことなど到底できるわけがなかったのだと。
 学年で二番目に勉強ができるだけの、凡人。かたや、学年で一番に勉強ができ、非凡なカリスマと美貌を持つ少女。生徒会会長と役員という立場になれば、その差はより際立つものとなるだろう。
 ――生徒会には入らない。格付けを終わらせてしまったら、草介は単なる成績の勝ち負けよりも大きなものを失う気がした。
「だから俺は、役員には……」
 ならない。そうもう一度言おうとしたとき、リセリナの唇が小さく動いた。
 草介はその動きを、もう二度は見たことがあった。その言葉を口にするたびに、リセリナの見せる表情に魅入られそうになった――あまりにも可憐で。
「『学年で二位』の方が副会長になってくれたら、頼りになると思ったのですが……」
 またも草介に電撃が走る――『二位』という言葉をリセリナが口にした瞬間、草介は釣られているとわかっていても反応せずにはいられなかった。
「そういうことでしたら、仕方がありませんね。雨宮くんは勉強に専念して、私に勝ちたいというようですから。生徒会長の業務に専念している私に、放課後の時間をたっぷりと勉強のために使って挑んできて、力ずくでねじ伏せてくれるんですね」
 畳み掛けるようなリセリナの言葉――もはやそれは完全に挑発である。
 見ているユズハの方が、気持ちが昂ぶりすぎてわたわたとしている。耳も尻尾も激しく動いており、さながらマタタビを与えられた猫のようなありさまになっていた。
「ど、どうなっちゃうのですにゃ……っ、そんにゃっ、みやみや先輩も男の子なので、煽るようなことをしたら……口に出せないことになっちゃいますにゃ……っ!」
 リセリナは机に両手を突き、指を組み合わせ、その上に形のいいあごを載せる。お嬢様という呼び方が似合う容姿に似つかわしくない不遜な態度に、草介は不本意ながら圧倒され、後ろに下がりそうになる。
 ――しかし、すんでのところで踏みとどまる。ユズハの言う通り、煽られている――つまり、試されているということだ。
(これは戦いだ。あのリセリナが、俺のことを戦うに足る相手だと思ってくれている……これは、俺が望んでいたことそのものだ……!)
 草介にはこの部屋に満ちた緊張感は、戦いの場であるからなのだと思えた。
 リセリナはじっと草介を見ている。まったく視線を逸らそうとせず――その瞳に吸い込まれてしまいそうだとだけ感じて、草介は彼女の頬がわずかに赤らんでいることには気づかなかった。

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