【2016年12月21日】

全国発売&「俺得女学園」出だし公開

おかげさまで美少女文庫12月刊、全国発売です!

一章 俺得! 女子校入学初日にお風呂場3P!


「風間司、きみは女子生徒になって、我が校の女子寮に入ってもらうことになった」
「はぁ!?」
校長の言葉に、司は素っ頓狂な声を上げてしまった。
入学初日、その入寮日。
男子寮に向かった司には、部屋が用意されていなかった。
「なにか手違いがあったのかな?」
と、思っていたら、こうして校長室に呼び出されて、女の子になれと言われたのだから無理もない。
いったい、なんでこんなことに……?
せっかくの高校デビュー、その初日だっていうのに。
「な、なんで僕が女の子にならないといけないんですか!?」
質問するも、校長先生は険しい表情のまま押し黙っている。どうやら意思は固いようだ。
黒髪をばっさりカットした、厳しそうな女性だ。
年の頃は、五十と言われればそう見えるし、三十代と言われればそう見えなくもない。
どっしりとした机に両肘をついて、両手で口元を覆い隠している……、その様子に、どこかで見たとこのある司令官とかぶって見えた。
そんな校長に見つめられていると、なにも悪いことをしていないのに、謝りたくなってしまう。
だが司はなにも悪いことはしていないのだ。
「申し訳ありません……。すべては私の手違いです……」
シュンとしているのは、司の隣に立っている女性だった。
滝のようにまっすぐに落ちている黒髪をお尻辺りまで流し、そのヒップラインはタイトなスカートを押し上げている。そこから伸びる太股は、しっとりと濡れているようにも見えた。
姉ヶ崎琴羽。
司にとっては、近所に住んでいるお姉ちゃんだ。
落ち着いたお姉ちゃんだけど、昔からおっとりしていて、どこか抜けたところがある。
今年から新米教師としてこの宿星学園に赴任してきたはいいけど、さっそく失敗してしまったらしい。
「私が、風間司くんの入学届けを、女子として処理してしまったようです……」
昔から琴羽姉さんは真面目だけど、抜けているところがあった。
今回も、そうやってミスしてしまったのだろう。
黒髪のてっぺんから生えているあほ毛も、シュンとしていて元気がなさそうに萎えている。
「ミスを気にしていても仕方がないよ、琴羽姉」
「ごめんなさい……、司くんが入学してくるって思うとついつい嬉しくなって、そのときに女子に振り分けちゃったみたいなの。ううっ」
「泣かないでよ。それよりも、どうすればいいのか考えないと」
「そ、そうよね。さすが司くん。昔からしっかりしてるんだから」
……そうなってしまったのも、半分くらい近所に住んでいた琴羽に原因があるんだけど……。
とは、口が裂けても言えなかった。
琴羽は年上のお姉ちゃんなのに、近所の犬に吠えられて泣いたり、木に登って降りられなくなったり、男子に水をかけられて泣いたり……。
そのたびに、年下の司に泣きついてきたものだ。
だから司は、年の割にしっかりしていると言われることが多かった。
「でも……、どうしよう? 女の子して生活するなんて、僕も考えたこともなかったし。それに女子寮だなんて」
年の割にしっかりしていると言われていても、さすがの司も女子寮で生活することなんて考えたこともなかった。
それは校長も同じことのようで、
「ああ、本当に困ったことになったな。男子寮にはもう空きがないし」
眉間にしわを寄せて頭を抱えていた。
そして厳しさを増した顔を起こすと、冷たい視線で司のことを射貫いてきた。
「と、いうわけで、だ!」
「は、はいい!? もしかして退学ですか!?」
「いえ、まだ風間司は悪いことを何一つとしていない。それなのに退学にさせるのはあんまりだからな」
「で、では……」
「きみには、やはり女子寮で、女子として生活してもらうしかないようだ」
「でも女の子になるなんて、やっぱり無理です!」
「仕方がないだろう? ああ、それと言い忘れてたが、男としてなにか問題を起こせば、そのときはもちろん退学だぞ。気を引き締めて生活するように! それと姉ヶ崎先生!」
「は、はひい!?」
「風間司くんが、このような目に遭ってしまったのも、もとはといえば姉ヶ崎先生のミスによるものだ」
「うう、それは重々承知しています……」
「よろしい。では姉ヶ崎先生にはしっかりと責任を取ってもらうこととする!」
「と、言いますと……?」
「先生は、風間くんが男であるとバレないように、しっかりとアシストするように。もしもバレたときには……、先生にもこの学校を去ってもらうことになるから、そのつもりでいるように!」
「わ、わかりましたぁ……」


「で、どうするの? 琴羽姉……」
「どうするもなにも、これから司くん……いえ、司ちゃんのことを女のことにしてあげないとっ。大丈夫、司ちゃんは顔立ちが整ってるし華奢だから、ウィッグと、女の子の制服を着せてあげれば綺麗になると思うから。とりあえず、職員寮の私のお部屋に行きましょう」
「綺麗になるって……、僕、そのこと気にしてるんだから……」
司のコンプレックス。
それは男としては整いすぎている顔立ちだった。
制服を着ていなければ、女の子として間違われてしまうことさえもある。
「気にすることないわよ。お姉ちゃんがこれから立派な女の子にしてあげるんだから」
「うう、気にしてるのに……」
こうしてやってきたのは、職員寮の琴羽の部屋だった。
この宿星学園は未婚の職員を含んだ全寮制で、男子寮・女子寮が併設されており、さらに男子校と女子校までもが併設されているのだ。
それはつまり。
女子寮に入れば、必然的に女子校に通うことになるということだ。
どうりで今朝は点呼のときに名前を呼ばれなかったわけだ。
そのときはなにかちょっとした手違いかと思っていたけど、まさか女子校のほうに入学させられていただなんて。
ちなみに。
すべての寮と学園の面積を合わせると、東京ドーム何個分になる……とか確か入学式で言っていたけど、このゴタゴタのせいで吹き飛んでしまった。
琴羽に手を引かれて職員寮へと向かい、そして琴羽が住んでいる部屋へと案内される。
「さあ、ここが私のお部屋。どこか適当なところに座っててね♪」
「ここが琴羽姉の部屋……」
狭いけどしっかりと掃除が行き渡っていて清潔感に溢れた部屋だった。
司はベッドの隅っこに、ちょこんと腰掛ける。
「さてさて、制服は……購買部から買っておいたからこれを使って、と。ウィッグもサラサラロング……ふふっ、どこに出しても自慢の女の子にしてあげるんだから♪」
琴羽は嬉々として女装道具一式を用意していく。
そこにはもちろん、女物の下着もあるわけで。
「ちょっ、ちょっと琴羽姉!? もしかしてスカートの中も女の子にするの!?」
「あら、当たり前じゃないの。うちの学校のスカートは短いから、男の子の下着を穿いてるとはみ出ちゃうわよ?」
「そんなぁ……」
「さて、準備は完了、と。それじゃあ司ちゃん、脱ぎ脱ぎしましょうね~♪」
「こ、琴羽姉、怖い! なんか怖いから!」
「フフ、そうかしら? 私、ずーっと妹が欲しいって思ってたのよね。こうして可愛く着飾らせてあげるのが夢だったの」
「ひ、ひぃっ」
男子用の制服を脱がされると、司はトランクス一丁にさせられていた。
「じ、自分で着るから! 僕一人でできるもん!」
「あらあら、女の子の下着の着け方がわかるの? 最初に知っておかないと、大人の階段、登れないぞ♪」
「うっ。た、確かに……っ」
そこに置いてあるブラジャーをどうやってつければいいのだろう?
ずれていたりしたら、なんだか一日中ストレスが溜まりそうだ。
「お、お願いします……。僕にブラジャーのあて方を教えて下さい……」
「よろしい。お姉ちゃんが手取り足取り教えてあげるんだから」
「でも、さすがにトランクスはっ」
「昔は一緒にお風呂に入った仲じゃない。今さら恥ずかしがることないの」
「それって、まだ小学生の頃だし!」
「あら、私は中学生になってたけど。おちん×んとおまた、見せ合いっこしたじゃないの」
「あのときはまだなにも知らなかったの! ああ、らめえ!」
問答無用でトランクスが脱がされる。
敏感な部分にひんやりとした風と、そして舐めるような琴羽の視線を感じた。
そんな琴羽の眉間に、見る間にしわが寄っていく。
「むむ、生えてるなんて、生意気な……」
「えっ? 琴羽姉は生えてないの?」
「し、知らない! さあ、まずはショーツを穿かせてあげましょうねー」
琴羽が手に取ったのは、ピンクのしましまの女児ショーツだった。
お腹が冷えないように、大きめに作られている。
男が穿くんだから、このくらい大きくないと飛び出してしまうのだろうが……、それでも小さい。
「ああっ、し、締めつけられる……!」
「ちょっと窮屈だけど我慢してね。大きさは……、ちょうどいいみたいね。幸いにもおちん×んの大きさ自体はそんなでもないから、ブルマを穿いても大丈夫そう」
「……大きさは気にしてるのに……」
「わ、私は小さくても可愛いと思うけどっ。次は制服、よね。まずはブラウスと、チェックのスカートは……気合を入れて短くしましょう」
「き、気合を入れるために短くするの!? パンツを隠すためにスカート穿くのに!」
「そう。女の子がスカートを短くするのは、気合を入れるためなの。ちなみに、学園祭のときはもっと短くするんだから」
「そういうものなの!?」
「そうそう。そういうものなの♪ おおっ、脚は綺麗だから脱毛系は問題なさそうね。靴下は今トレンドの黒を穿かせてあげて、それから首元にリボンをつけてあげてっと♪」
「うう、リボンなんて……ああ、僕、女の子にされちゃってるよぉ……」
「女の子なんだからメソメソしないのっ。仕上げにウィッグをつけてあげて……、ツインテールなんて可愛いわね。ツインテールは若さの特権なんだから♪」
「ううっ、髪の毛縛られちゃってるよぉ……」
「よし、これで完成! どう? どこからどう見ても女の子でしょ! ビバ、刮目して自分の姿を見るのだ!」
興奮した様子で琴羽は、大きな姿見を持ってくる。
そこに映っていたのは……。
「イヤだ……こんなに可愛いなんて……ぐすっ」
姿見に映っていたのは、どこからどう見ても正真正銘の女子高生だった。
自信なさげな視線に、色白の素肌。
スカートから伸びている脚は、生まれたての子馬のようにプルプルと震えている。
こんなのが自分だなんて、認めたくはなかった。
不覚にも可愛いと思ってしまったし。
「こんなのが僕だなんて……ううっ」
だが琴羽はいたずらっぽい笑みを浮かべて言うのだった。
「司ちゃん? 女の子なんだから僕じゃないでしょう? ちゃんと私って言わないと。それにスカートを穿いているんだから、脚はもっと閉じないと。脚を開いたら、パンツが見えちゃうぞ? ちなみにかがんだときも絶対領域に要注意だぞ☆」
「わ、私……ああ、なんだか本当に女の子になっちゃった気分……。こんなの絶対おかしいのに……っ」
「大丈夫。お姉ちゃんがしっかりサポートしてあげるから! 大船に乗った気でいなさい!」
優しく背中を叩いてくれる琴羽。
だがもとはといえば、こうなってしまったのは琴羽のミスなわけで……。
(泥船じゃなければいいけど……)
司は、早くも暗澹たる気持ちになるのだった。

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