出だしは続きに
プロローグ
「ン! ング、ング……ンゥ、ンクッ、ンッ……ンチュッ……!」
くぐもった声が、ニュッ、ニュク、チュプ、ニュック……、恥音とともに漏れ出す。
しゃがみ込んで男の股間に顔を埋めているのは、制服姿のプラチナブロンドの美少女。長い髪を掻き上げると、驚くほど端整な顔立ちがのぞく。
目を伏せ、一心に肉棒をなめしゃぶっていると、
「フェラチオがほんと、うまくなったなぁ、ルー子」
言われて視線を上げる。
「ンゥゥ! ンクチュ……、ワス! なによぉ! アドミラール……慎之がしろって、だから……んぅぅ! ルー子、言うなぁ!」
口から肉棒を吐き出す。その唇が唾液で濡れている。
「だって、ユーディト・東郷・ビスマルク、じゃ長いだろ? 子どもの頃から、ルー子だったし」
という男は秋山慎之。
「だけど……ぅ、うんっ!」
「ほら、お口が留守になってるぞ。」
そう言うと慎之、ユーディトの顔をグッ、と引き寄せる。たったいままで自分がしゃぶっていた唾液まみれの肉棒に顔を押しつけられるユーディト。
「やめてよ、もぉ! わかってるわよ、……ンンッ! ペロッ、レロ、レチュ……」
改めて、肉棒を亀頭からみ込んでいく。根本までも頬張ると、唇で幹を締めつけながら吐き出す。
亀頭の、尿道口までも唇をきっちり密着させ、
「ぷぁっ! ……ンンゥ」
また深くみ込む。
唇をたっぷり突き出し、頬がぽっこり凹むのもかまわず、肉棒を口唇抽送するユーディト。
美しい顔があさましく歪む。
制帽のつばで隠れがちな横顔を、覗き込むようにして、慎之、
「ふふっ、いい顔だよルー子。あのルー子がこんなにエッチなフェラ顔して、ぼくのチ×ポしゃぶってるなんてね。ひょっとこって、知ってる? うん、うん、いいよ。気持ちいい。カリの裏側のくぼみのとこも、舌の先っぽでほじるんだよ。そう、そう。フェラもゼロから仕込んだからさ。もう完全に、ぼく専用フェラ。まさにオーダーメイドフェラだよね」
勝手な言葉に、
「ンンンッ! ンフーッ! ゥンゥ!!」
(知らないわよ! なによ、ひょっとこ、って!)
怒りながら涙目で見上げるユーディト。しかし肉棒は口から離さない。
それどころか、
「ンジュ! ジュッ、ジュプ、ジュプ、ジュプ、ジュポォ! ンチュ、ムチュ、チュパッ、チュパ、ンジュッ!」
さらに勢いよく、唾液音を響かせながら顔を上下させる。完全に、射精させるフェラチオだ。
口の中を激しく出入りする肉棒の存在感。
深くみ込むと喉奥が突かれて「えずき」そうになる。それでも止めない。ディープフェラを止めない。
抽送を続けながら、
(なによ! なによなによ、なによぉ! ぼく専用フェラって、なによ! 慎之がやれって言うからじゃない! この、ちん……! お、おチ×ポ! だいたい大きすぎるの! 口のなかいっぱい! 喉まで届いて、もう吐きそう! なのに……なのになのに、どうして! 止まらないっ! おチ×ポフェラ、止まらないのぉお! 慎之の股に顔、押しつけられて、変な匂いだってするし! イヤなのに、こんなの嫌いなのに! く、くやしいっ! どうしてっ! ……チ×ポ、おチ×ポっ! なめるの、しゃぶるの、止まらない! もっと、もっとっ! もっとおチ×ポ、デカチ×ポ! しゃぶりたいの! わたしの、ユーディトの口、マ×コだから! 口マ×コ犯されて、頭の中までおチ×ポ突っ込まれて! イッちゃう! これ、イッちゃうからぁあ!)
「ジュプ、ジュプ、ジュポォ! ジュポ、ジュポッ、ボボッォ!」
もはや顔を自らぶつけるようなハードフェラ。
しかし雑に見えて、しっかりと肉棒には舌を添え、舌先や舌腹で肉棒を刺激するのも忘れない。
唇でキュッ、と肉幹を締めるのと相まって、
「ぉおお、出る! もう出るよ、ルー子!」
ブルブルッ! 肉棒が付け根から震え、ひと回り大きく膨張する。射精の予兆に、ユーディトさえ、
「ンブッ、ンジュルッ……!」
(出る、のね! 精液……あの、くさい! 熱くて焼けそうな、あの、匂い! あれがわたしの口のなかに、いっぱい……!!)
震える。その寸前、
「ルー子ぉ!」
がしっ! ユーディトの頭を制帽ごとつかんで、慎之が強引に自分の下腹へ引き寄せる。そのまま何度も何度も、ユーディトの顔を荒々しく前後させた。自分からも腰を突き込んでいく。
「ングッ! オゴォ! ンゴッ、ンゴッ、ンブォッ!!」
もはやフェラチオではなく完全にイラマチオだ。
強引に引き寄せられるたび、ユーディトの高すぎないが綺麗な鼻筋が慎之の下腹にぶつけられて赤くなる。
帽子のつばもぶつかり、制帽が脱げかけた。
(ひぐぅううっ! イク! こんなの……イッちゃうっ! もう、もうっ! 口マ×コ、イクぅううっ!)
ビクッ、ビクビクン! じゅわっ……。ユーディトの下腹も震える。牝の中枢器官が暴走し、身体中に発情エッセンスが放出される。
そのとき、
「おおぅ!」
ビュビュル! 肉棒が弾けた。
たちまち大量の精液が、ビューッ、ビューッルルッ! ユーディトの口腔内にぶち撒けられる。
「ンンゥ!? ンー、ンンーッ!! ……コクッ、コクッ! ゴクンッ!」
あふれそうになる精液を懸命にみ下すユーディト。それでも口の端から白い涎のようにこぼれ、滴る。
(ぁああ、出てるっ! 熱くて、く、くさいっ! 出しすぎ! こんなの、みきれな……んんっ! あぅうんっ!)
ようやく全部をみ干した頃、
「ぁー、出した出した、ルー子の口マ×コ、気持ちよすぎでしょ。もうほんと、玉の中カラカラになるかと思ったよ」
ズルッ、ようやく肉棒が引き抜かれる。まだじくじくと尿道口に白いものを浮かべていた。
「プァッ! はぁ、はぁ、はぁ……、どれだけ出すのよ、もぉっ!」
キッ! ユーディトがにらみ上げる。その目尻には涙が滲んでいた。
しかしいくら強がっても怒っても、最後の最後、フェラチオ・イラマチオで口唇絶頂寸前、射精でそれを遮られた。
口の中、身体に残った猛り火は消えない。
「ありがとうルー子。おかげですっきりして……ぅん?」
そう言って慎之、ずり上げようとする、そのズボンをユーディトの指が、つかんだ。
「……まだ」
「どうした? ぼくならもう十分さ。それともまさか、ルー子、キミが欲求不満だとか?」
「そんなわけ! あるはず、ない……けど」
「だよねえ。じゃ」
ところがユーディト、いっこうに慎之のズボンを離さない。背けた顔の、目線だけはまだしっかりと勃起しきったままの肉棒に注がれていた。
「ずる、い」
「えっ」
「シュラウハイト! 慎之ばかり! わ、わたしだって! もっと、その……」
「もっと?」
ここでユーディト、カーッ、と顔を真っ赤に赤らめて目を泳がせる。すっかり汗もかいていた。
しかし、それ以上声が出せない。言葉が出ない。
「用がないなら、もうぼくは行こうかなぁ」
そう言いながら慎之、ズボンを上げようとはせず、剥き出しの肉棒をフラフラ、見せつける。
一度放ってもなお硬度はじゅうぶんだったのが、もう回復したのか、さらにグン! と張りきって反り返る。
まだ濡れた亀頭がテラテラと照明を反射して光る。
横目で見ていたはずのユーディト、いつの間にか目が離せなくなっていた。ゴクッ、喉が鳴る。
「じゃあ、ぼくは」
「ヴァルト!」
「だから」
「待って! わかったわ! 言えばいいんでしょう! ……ほ、欲しいの、それ、お、おチ×ポ! だってお口でするだけして、それで終わりって言われても! あれだけませて、スペルマ……精液! あんなにませて! わ、わたしだって! 欲しくなったって……」
「あー、はいはい。もっとフェラチオして精子、みたいのかい」
「違う! もうお口じゃなくて、下のほう……お、おマ×コ! わたしのおマ×コに欲しいのよ! 慎之の、おチ×ポ!」
最後は怒鳴っていた。眉を逆立てながら、涙までこぼれている。
「うん。よく言えたね、ルー子」
「じゃあ……」
「でもまだだ。口だけじゃなくて、態度であらわしてくれなくちゃ」
「態度で、って」
「わかるよね。いつも教えてるだろ」
「まさか、あれを」
「そう。それだよ。早く」
そして慎之、肉棒をうんと見せつけるように腰を突き出して、
「これ、挿入れてほしくないのかい」
ここまで言われ、
「……ぅぅうっ! く、ください。おチ×ポ、挿入れてっ! ……こ、これでいいのよね! いいんでしょう!」
ついにユーディト、ベッドの上で下半身も露わに横たわる。
制服のスカートを腹までめくり上げ、ショーツもニーソックスもすっかり脱ぎ下ろし、生足を震えながらめいっぱい広げていた。
もちろんその裸の股間は慎之に向けられている。
まんぐり返し。
意外に大きなユーディトのヒップがシーツから浮き上がり、剥き出しの肉裂も肛門も、隠すものもなく天井と向き合う。
究極の恥辱の形。
(こ、ここまでして……わたしにここまでさせて……! くやしいっ! で、でも……!)
「うーん。ちょっと違うんだなぁ」
「な、なにが違うのよ! もうこれ以上……!」
「おねだりポーズさ。マ×コ、自分で広げてクリも剥くんだって、教えたよね。それにおねだり言葉も、まだまだもっと、あっただろ? ルー子」
見下ろす慎之に、ユーディト、
「み、見てなさい!」
怒りと屈辱にプルプル震え、唇を噛みながら、
言われたとおり、指で肉裂を広げる。ニチュァ……、濡れた恥肉がねっとりと開ききり、中の繊細な膣襞を膣孔までも暴き出す。
とろっ……、膣前庭の小さな湖にたっぷりと称えられていた愛蜜があふれ出して、肛門までも濡らしていく。
同時に、
「くぅ、ぅ……!」
もう片方の手の指で、ユーディトは自身の陰核包皮を剥き上げる。
クルン、中から勃起しきった肉芽がまろび出ると、小豆ほどの実をパンパンに張りきらせて濡れ立った。
そして知的で高貴な美少女の唇からは、聞くに堪えない完全屈服ハメ請いの淫声が。
「お、おチ×ポ! アドミラール……慎之のフル勃起おチ×ポ、挿入れてくださいっ! わたし……る、ルー子のエッチなおマ×コ、濡れ濡れとろとろの、ハメごろマ×コに、慎之のサムライソードおチ×ポ、奥まで全部、挿入れてぇ! おチ×ポズボズボ、子宮までガンガン突いてくださいぃ! ぁああ、シュネル! おチ×ポ、好きっ! 慎之おチ×ポ大好きだからぁああ! ルー子のおマ×コに挿入れてほしいの。おチ×ポ! おチ×ポぉおおおおっ!!!」
第一章
「Z旗上げ! とり舵いっぱい!」
「とり舵だって? ルー子、正気か!?」
露天艦橋に響く声。
見渡す限りの海原。陽光に波頭がきらめく。
折からの強風に加え、三十ノット近い速度のせいで、甲板上は目もまともに開けていられないほどだ。
その強すぎる風に長い金色の髪を嬲らせ、艦橋上で胸を張るのは、ユーディト・東郷・ビスマルク。
秋山慎之がすぐ隣に付き添う。
同じ十七歳だが、あきらかにユーディトのほうが身長が高い。
巡洋艦・畝傍。
最新鋭艦ではない。しかし、ムチを入れればまだまだ俊足を発揮する。みるみる前方から敵艦が迫ってきた。
「これは実戦じゃないんだぞ! ルー子!」
吹く風に制帽を押さえながら、慎之。風と波と、機関の音に負けないよう、どうしても大声になる。
「聞こえなかったの! とり舵! シュネル! それと! ルー子って誰よ! 慎之、もぉっ!」
一方、怒鳴っているわけではないのにユーディトの声は澄んだように通る。
機動演習。同等の性能の艦で一対一の模擬戦を行うのだ。
畝傍の指揮を執るのはユーディト。
こう見えてゲルマン帝国海軍の、士官候補生だ。