本販売日:2016/05/23
電子版配信日:2016/07/29
本定価:713円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-4158-3
「お言葉を返すようですが、その発言は前近代的ですわ」
保守的な考えに凝り固まった男を冷たく見下す霧華。
怜悧な頭脳、凛とした美貌のクールビューティに、
煮え湯を飲まされた一派が仕掛けたおぞましい罠!
謎の脅迫文書、変質ストーカー、暴行未遂……
毒牙は愛する妹・春華にも及び、麗姉妹は肉地獄へ!
●もくじ
第一章 才媛美女 舌鋒の鋭すぎる女
第二章 陰湿脅迫 変質ストーカーの魔手
第三章 誘拐監禁 罠に堕ちた妹・春華
第四章 全裸磔台 おびき出された〝白豹〟
第五章 異常調教 勤務中の恥辱アクメ
第六章 絶頂地獄 麗姉妹・悪夢の対面儀式
第七章 絶対服従 被虐の悦びに目覚めて
きりか(28歳)キャスター
はるか(23歳)OL
本編の一部を立読み
「どうだね、だいぶほぐれてきたのが自分でも分かるだろう?」
「しっ、しらないッ、あっ、く……。はぁはぁ、はやく……おわってェッ」
スローピストンが次第に焦れったくなってくる。性欲を発散したいのならさっさとすればいいのに、余裕の笑みで腰を遣う男が憎くてならない。それに──卑しい中年野獣に吐息を吸われながら、霧華ははらはらと気を揉む。下腹部に渦巻いていた違和感はほぼなくなった。夫専用に調整されていた膣が、茂手木のものに合わせて形を変え終えたのだ。
「はぁ…………っ」
ぬっぷりと深く埋められて静止される。その刹那に妖しい充足感を覚え、ニュースキャスターは思わず艶めかしい声を漏らす。恐る恐る下半身に意識を向けると、中年ペニスと膣壁とが隙間なく密着しているのが分かった。
「うひひ、馴染んだな。それじゃあ本気を出すとするか」
「……え……、ああッ!?」
茂手木が悪魔の如き笑みを浮かべる。贅肉の余った腰が動き出した刹那、霧華ははっと息を呑む。濡れた膣内で不潔なペニスが前後する。しかしそのリズムはおぞましいものだった。浅瀬で三回亀頭冠を遊ばせてから深く埋め込む──三浅一深のピストン運動だ。
「こんなの……っ、はっ、はっ、はっ、いやあッ」
夫婦の営みでは体位こそ何種類かの経験はあるが、ピストン運動はいつも同じだった。初めて味わういやらしい抜き差しによって、人妻キャスターは首筋まで真っ赤に染まる。膣の浅瀬で前後されると、膣天井に潜んだ快感ポイントに亀頭冠が容赦なく当たる。そこを刮がれると膀胱が押し上げられ、どうしてもおしっこが漏れてしまいそうになる。
粗相をしないように懸命に堪えれば堪えるほど、妖しく腰が痺れる。そして肉傘がぬるうっと膣奥まで移動すると、切迫感が霧散して得も言われぬ解放感に見舞われてしまう。しかも野獣は力任せに突き上げてこない。うぶな子宮口にそっと密着してから、肉キノコの弾力を存分に生かしてソフトに押し上げてくるではないか。
「なんだ、こんな初歩的なこともやってないのかね。いままでどんなつまらんセックスをしてきたんだ、キミたち夫婦は」
「やめ……っ、はぁっ、はぁっ、そんなの……、あっ、関係……ないでしょ……っ」
夫との甘い時間を否定されて反論するも、淫らな腰遣いに邪魔されてきっぱり言い切れない。せめて男を睨もうとすると、臭い口がすかさず重なってきて長い舌で口内を舐め回されてしまう。
(ああ……っ、あそこ、が……。へんなかんじ……)
好き勝手に唾液を飲まれながら、霧華は睫毛を伏せたまま眉間に皺を刻む。三浅一深の前後運動に慣れてくるにつれ、自分のリズムで呼吸ができなくなる。茂手木の動きに合わせていやらしい声が漏れてしまうのだ。そして愕然とせずにはいられない事実が襲いくる。何度目の深突きだろうか、子宮口をぐっと押し上げられた瞬間に水気たっぷりの姫鳴りが響き、鼻先へ眩い火花が飛び散る。
「すごい濡れようだな、霧華くん。オマ×コがヌチャヌチャ言っとるぞ」
「いやあッ、うそ、うそよ……っ」
霧華は薄目を開けてくなくなと首を振る。大嫌いな男に犯されているのに歓喜の蜜が湧くはずがない。しかし抜き差しの度に響く水音は自分の耳にも届く。会陰から肛門へ温かなとろみが伝うのも感じられ、人妻は更に息を呑む。それは結合部からはしたない果汁が溢れている証だ。
(そん……な…………)