義母女医と二人の少年
本販売日:1999/10/23
電子版配信日:2009/11/13
本定価:535円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-0923-1
「ママの身体ってエロいな。女だよ。女そのものだ」
性感を煽られた奈々子の耳に拓郎の揶揄は聞こえない。
あるのは、少年の剛直がもたらす熱く滾った愉悦。
「ママ、文郎にも抱かれなよ。あいつ溜まってるよ」
さらなる獣への誘いが気高い女医の理性を狂わせた。
兄弟に貪られ、義母は双獣に支配される……。
ななこ(29歳)義母
本編の一部を立読み
「出してよ、ぼくのオチン×ン」
「……自分がしていること、わかってるの?」
脱力した声で奈々子は拓郎を見あげて言った。
「わかってるよ。ママにしゃぶってもらおうとしているんだよ」
「あたしは、あなたのオモチャじゃないのよ」
「あたりまえさ、オモチャじゃないよ。オモチャを欲しがるのは子供だよ」
「そういう意味じゃないの」
「オモチャはエロ声なんか出さないしさ」
早くしろというふうに学生ズボンの腰を顔の前に突きだされる。
奈々子はいったんためらってから、おずおずとした感じで両手を持ちあげてジッパーのわきに添えた。彼女の手にもズボンのなかにある膨張がはっきりと伝わってくる。
「……出してあげるわ、拓くん。溜まってるから、あなたはいけない子になるのよ。すっきりさせれば、もう楽になれるわ。変ないたずらしなくてすむようになるわ」
それは奈々子自身が自分にする言いわけでもあった。
ほっそりした右手の指がジッパーのなかに入っていく。深く入る。そして、ブリーフの割れ目に窮屈そうに侵入していき、なかで肉茎をとらえた。
「……こんなになって」
やや難儀してから、奈々子はペニスを引きずりだした。手を添えていなくても天を衝く硬直だった。
それを顔の前にして頬が紅潮する。以前にスタンドの明かりのなかで見たものとはまるでちがうもののような感じがした。太くて長い。誠一郎の息子だというのに、父親のものよりも体積があるのだ。それは握った感じから明らかだった。
これが十七歳のペニス……。
驚きながらも、拓郎の苦しみがわかるような気がした。性欲を持てあますのは単に夢想や衝動のせいばかりではないと思うのだ。ましてや、自制することに馴れていない年齢である。器官の欲動に振りまわされるのもしようがないかもしれないと思った。
しごきはじめようとすると、拓郎が奈々子の頭を片手で押さえた。口に入れようとする。奈々子はあえて逆らわなかった。されるがままに含む。
少し塩っぽい味がするのは先走り液がすでにもれていたからだった。亀頭を軽く吸い、それから舌でからめて頭を前後に動かす。
「最初からファミレスのトイレでこうしてりゃよかったんだよ」
言われても、勃起を頬ばっていては返答のしようもなかった。
「……ママ、小便したくなっちゃった」
「え?」
「小便したいんだよ」
奈々子は亀頭を唇に触れさせたままで顔をあげた。