「お願いがあるんです。わたしを苛めてください」
淑女からの懇願、しかも彼女は息子の担任教師。
三島弥生、35歳には見えない美しく成熟した女性だった。
期待と不安のなか裸になった女教師に、男は我れを忘れた。
麗しき女体に溺れゆく藤堂に語られる弥生の恋情……
しかし息子も女教師に憧憬と淫情を抱いたことから悲劇が!
やよい(35歳)女教師
本編の一部を立読み
女教師は藤堂の次の命令を待つように、おろした両手を身体の前で組み、潤んだ瞳を藤堂に向けている。細く華奢なのに、女性らしいしなやかな曲線を描く肢体。彼女の女体は、今や藤堂の意のままなのだ。そう思うと、股間で熱い欲望が高まってくる。
なにを命じても、どんなことをしても弥生は自分の思いのままになるのだ。信じられなかった。
藤堂は一歩、弥生に近づき、彼女の美しい肢体をしげしげと見つめた。視線を感じると弥生は恥ずかしそうに顔を伏せ、頬をうっすらと赤く染める。その初々しい反応が、藤堂の性感を昂らせた。
右手を持ちあげ、弥生の二の腕のあたりに触れてみる。指先に、弥生の肌の火照りが伝わってくる。優しくさするように撫であげると、女教師はわななくような声をもらした。
「はっ。ふぅぅぅン」
やや高めの愛らしい喘ぎ声だった。藤堂は、性感が一気に沸騰するように熱くなるのを感じた。
指先に伝わってくる弥生の肌のぬくもり。この感触はまぎれもなく女教師の肌のものだ。すべすべとしていてやわらかく、そして温かい。藤堂は五本の指で愛でるように、弥生の二の腕を撫でた。
「あっ……くふン……はっ……あああ」
弥生が女体をくねらせるようにして、色っぽい声をもらす。顔は伏せたままだが、眉間に官能の皺が寄っているのがわかる。彼女が感じているのだ。その思いが、藤堂をさらに大胆にさせた。
二の腕から肩へ、そして首筋へと指を滑らせる。藤堂の指が肌を這うたび、弥生は身体をぴくぴくと引きつらせて、やや高めの可憐な喘ぎ声をもらす。かなり感じやすいほうなのだろう。胸の周囲の白い肌がほんのり薄紅色に染まってきていた。
弥生の反応に呼応するように、興奮が体内を駆け抜けていくのを、藤堂は感じていた。股間では、肉棒が勢いよく隆起し、トランクスを力強く持ちあげている。まるで二十代の若者のように肉棒が屹立していた。
藤堂は弥生の首筋を撫でながら、ふたたび唇を彼女の朱唇に押しつけた。今度は遠慮することなく、すぐに唇を開き、舌先を弥生の口腔にねじこむ。弥生も唇を開き、藤堂の舌を受け入れてくれた。彼女の舌が持ちあがり藤堂の舌に絡むと、頭のなかがのぼせたように熱くなる。
「ん。んん……んぐ」
薄く目を開き、眼前の彼女の顔を見る。弥生は瞼を閉じ、唇をすぼめるようにして、藤堂の舌に吸いついていた。官能に寄った眉間に、被虐的な色気が漂っている。唇を押しつけたまま彼女の顔を間近に見ていると、ぞくぞくするような欲情の昂りをおぼえた。
藤堂は右手を滑らせ、弥生の乳房に押しつけた。