疎遠になっていた幼馴染(彼氏あり)をセフレにしてみた

【北見先生&林先生編】

著者: 水鏡

電子版配信日:2024/03/08

電子版定価:880円(税込)

白いリボンのポニーテールにパンツスーツ姿の北見加織(25)。
真面目で正義感が強い先生を、水泳部セクハラ騒動を理由に言いくるめ、
男慣れしていないピュアな身体を、時間をかけて丹念に調教していく。
圧倒的な快楽に溺れさせて、加織をセフレに堕とした俺に、
同僚教師の雰囲気の変化に気付いた養護教諭・林絵美が接近し……
二人のセフレ女教師、誕生の予感! 書き下ろし短編を追加、
独走するナンバー1ハーレムWEBノベル、聖職者生ハメ編!

目次

プロローグ

第一話 女教師に疑われたので釘をさしてみた

幕間  北見加織①

第二話 女教師を脅して全裸にしてみた

幕間  北見加織②

第三話 女教師とセックスしてみた

幕間  北見加織③

第四話 女教師の身体に快楽を刻みつけてみた

幕間  北見加織④

幕間  林絵美①

第五話 女教師を利用して養護教諭を堕とす計画をたててみた

幕間  林絵美②

第六話 罠にはめた養護教諭をクリイキさせてみた

第七話 クリイキさせた養護教諭の〇〇を飲んでみた

幕間  林絵美③

第八話 女教師と養護教諭の身体を存分にむさぼってみた

エピローグ

追加SS 女教師をベランダで犯してみた

本編の一部を立読み



プロローグ


「……はぁ」
 女子水泳部の顧問である北見(きたみ)加織(かおり)は、部活前の教官室で小さくため息を吐く。
 今日は二学期の始業式がおこなわれ、生徒たちは夏休み明け特有の気だるげな表情を浮かべながら教師たちの話に耳を傾けていた。加織もまた過ぎ去った夏休みに思いを馳せてため息を吐いていた――わけではもちろんない。
 加織がため息を吐いていた理由は水泳部を取り巻く状況にある。
 と言っても悪い意味ではなかった。現在、水泳部は男子も女子も集中して練習に励んでおり、部員たちの仲も良好で、顧問である加織は安心して見ていることができる。
 夏休み以前から問題になっていた一部の男子部員によるセクハラも、今ではすっかり影を潜めていた。これは一年生の新条(しんじょう)二葉(ふたば)、二年生の来杉(きすぎ)絢(あや)らが中心となって対策を練った結果である。
 具体的に言えば、二葉たちはセクハラと距離を置いていた男子部員たちに頼み込み、悪ノリするセクハラ部員たちを諫めてもらったのだ。
 もともとセクハラをしていた部員とそうでない部員を比べたら、後者の方が数は多かった。それでも部内でセクハラが横行していたのは、誰も「セクハラはやめろ」と声をあげなかったからである。
 この手の問題で個人が声をあげるのは勇気がいることだ。たとえ正しい主張であっても、集団の中で目立てばそれだけで孤立やいじめの危険がつきまとう。
 二葉たちもそれがわかっていたので、特定の個人に頼むのではなく、複数の生徒に声をかけて真面目な男子部員が声をあげやすい環境をつくりあげた。
 口をつぐんでいた男子部員たちも、二葉や絢のような美少女たちから「どうかお願いします」と頭を下げて頼み込まれればやる気になる。
 くわえて、二葉たちは諫める相手を大本(おおもと)である男子水泳部顧問の権田(ごんだ)ではなく、悪ノリしている部員たちに限定した。これも男子部員たちの心理を考えた作戦である。
 顧問を諫めるとなればためらう部員も出てくるだろう。顧問の不興を買ってしまっては今後の部活に差し支える。だから、あくまで注意するのは生徒だけ。
 そうやって一度でも声をあげさせてしまえば、男子水泳部の中に「セクハラするグループ」と「セクハラを諫めるグループ」、そして「何もせず傍観するグループ」という区分が生まれる。
 そうなればしめたものだ。
 人間、どうせ属するなら正しい側でありたいものだ。おまけに、そちらに属すれば絢や二葉をはじめとした女子部員たちに感謝され、頼りにされるのである。それがわかれば傍観していた者たちもなだれを打って動き出す。
 こうして水泳部にはセクハラをする少数派と、それを諫める多数派という構図ができあがった。この状況でなおセクハラを続けられる度胸の持ち主はなかなかいないだろう。実際、いなかった。
 肝心の権田はと言えば、敏感に部内の空気を察してセクハラを控えるようになる。もともと、権田は問題になるぎりぎりのラインを見極めてセクハラを働くような小ずるい人間だった。男子部の中にセクハラを非難する空気を醸成してしまえば、無駄に敏感な嗅覚を発揮してセクハラを控えるようになる。
 すべては二葉たちの――正確に言えば、二葉たちに作戦を授けた人物の狙いどおりだった。
 これにともない、権田から加織へのアプローチも減った。加織のことを諦めたわけではなく、様子をうかがっているだけだろうが、それでも同僚からのねばつく好意にストレスを溜めていた加織にとってはありがたい。
 このように最近の水泳部は、多少の問題こそあれ、だいたいのことが上手くまわっていた。
 にもかかわらず、どうして加織はため息を吐いているのか。
 それは一連の出来事に顧問である加織がまったく関与していないからだ。
 関与させてもらえなかった、と言った方が正確かもしれない。二葉にせよ、絢にせよ、今回の一件では顧問である加織に何ひとつ相談しなかった。加織が詳細を知ったのはすべてが終わってからであり、それも他の女子部員からの伝聞という形で事のあらましを知ったのである。
「……頼りにならない、と思われたのでしょうね」
 以前、二葉が教官室にやってきたときのことを思い出し、加織は再びため息を吐く。
 あの時、権田のセクハラへの対処を求める二葉に対し、加織は言葉を尽くしてなだめたが、有効な手立てを打つことはできなかった。加織にできたのは部活中に権田の行動に目を光らせるくらいで、二葉が求めたような「今すぐ校長や理事長へ報告して権田を処分してもらう」といった即効性のある行動をとることはできなかったのである。
 それは「全国大会を控えた時期に事を大きくしたくない」という理由があってのことであり、そのことは二葉にも説明した。しかし、二葉の耳には責任逃れの逃げ口上と聞こえたのかもしれない。
 いや、正直に言えば、加織自身、自分の言葉が逃げ口上であることはわかっていた。加織は権田のことをセクハラ教師として告発したくなかったのである。
 何故といって、そんなことをすれば権田の恨みを買うことが明白だったからだ。
 仮に加織の訴えが認められ、権田がセクハラで処分されたらどうなるのか。
 解雇、停職、減給、あるいは転勤など色々な可能性が考えられるが、それで権田が罪を認めて改心することはまずありえない。
 権田は加織を逆恨みし、報復を企むに違いない。これまでは教師という体面があったから、権田は法を犯すような真似はしなかった。しかし、セクハラを暴露された権田はそういった体面を気にせず、より直接的な手段をとる可能性が高い。
 権田のように筋骨たくましい男性に力ずくで襲われてしまえば、加織のような女性はいかんともしがたい。権田は加織の自宅を知っており、帰路を待ち伏せることもたやすいのだ。
 加織には高校時代から付き合っている婚約者がいるが、大学院の研究で忙しい婚約者に毎日の送り迎えを頼むわけにもいかない。それに加織の婚約者は線が細い学者タイプなので、直接的な暴力に晒されたらひとたまりもないだろう。
 友人や実家の父母に危害が及ぶ可能性もある。それを思うと、加織は権田の恨みを買うような行動をとることができなかった。
「普通の人はそこまでしないでしょうが……」
 加織は言いよどむ。そう、普通はいくら他人を恨んでもそこまではしない。逆恨みとわかりきっていることなら尚更である。
 だが、三十の半ばを過ぎて同僚や生徒にセクハラを働くような教師に「普通」を期待することはできない。その分、権田への態度は消極的なものになっていく。
 きっと二葉はそういったことを見抜き、加織に頼ることなく自分たちで問題を解決しようとしたに違いない。そして、見事にそれを成し遂げたのだ。
「……はぁ」
 加織の口から三度ため息が漏れる。
 これではどちらが教師かわかったものではない。情けない、と加織は思った。何よりも情けないのは、自分が動くことなく問題が解決したことを密かに喜んでいる自分がいることである。
 いつの間に自分はこんな情けない教師に、いや、情けない大人になってしまったのか。
 二葉にせよ、絢にせよ、加織に対して失望や軽蔑の目を向けてくることはない。そのことが余計に加織の心を重くする。
 ふと教官室の鏡を見れば、見慣れた自分の姿が映し出されていた。
 長い髪を白いリボンでポニーテールに結い上げたパンツスーツ姿の女教師。眉間に深いしわを寄せた渋面はとても生徒に見せられたものではない。
 加織はゆっくりと両手を上げると、ぎゅっと目をつむり――
「――ッ!」
 バチン、と自分の両頬を強く叩いた。そして、衝撃で赤らんだ頬をぐにぐにと揉みほぐし、見るに堪えなかったしかめっ面をほぐしていく。
 ややあって目を開いた加織は、鏡の中に先ほどよりはマシな顔を見出して、はふ、と小さく息を吐き出した。


 加織の家は森林公園近くにあるタワーマンションの一室にある。
 当然だが、若手教師の月給で購入できる部屋ではなく、地元の名士である加織の父が一人娘のために買い与えた部屋だ。
 いずれは婚約者と一緒にこの部屋で夫婦生活を送ることになるだろう――仕事を終えてマンションに戻った加織は、そんなことを考えながらエレベーターが下りて来るのを待っていた。
 と、加織の後ろからコツコツと足音が響いてくる。誰かが加織と同じくエレベーターに乗るためにやってきたらしい。
 なにげなくそちらを見た加織の視界に見慣れた制服が映し出される。どうやら加織と同じ学校の生徒が帰ってきたらしい。
 それ自体は別におかしいことではない。このマンションは徒歩で学校に通える距離にある。加織も何人かこのマンションで暮らしている生徒を知っていた。水泳部の来杉絢もその一人である。
 しかし、やってきた生徒の顔は、加織が知るどの生徒とも一致しなかった。
「……もしかして春日くん?」
「え?」
 加織が声をかけると、生徒が驚いたように加織に目を向ける。後ろ姿だったこともあり、加織のことに気づいていなかったらしい。
 大柄な男子生徒だった。加織も女性にしては長身の方だが、眼前の生徒はその加織よりもさらに頭ひとつ分高い。おまけに制服の上からでもがっしりと引き締まった体格がわかる。
 去年、加織が現代文を担当していた生徒の一人、春日(かすが)真(まこと)だった。
「あ、北見先生でしたか。こんにちは――あ、もうこんばんはかな?」
 春日も加織のことを認識したようで、ぺこりと頭を下げて挨拶してくる。
 加織も応じて挨拶を返した。
「はい、こんばんは。こうして春日くんと話すのは去年の授業以来ですね」
「そうなりますね。先生、別に担任だったわけでもないのに、よく俺の顔と名前をおぼえていましたね?」
 不思議そうに問われた加織は、くすりと微笑む。
「担任でなくとも、一年間授業を受け持った生徒の顔を忘れたりはしませんよ」
 加織がそう言った直後、エレベーターが下りてきたので二人は一緒にエレベーターに乗り込んだ。
 春日が十二階のボタンを押したことでエレベーターが動き出す。加織が十七階のボタンを押さなかったのは春日に――というより生徒に自宅を知られることを警戒したからである。
 春日がここで知った情報を口外するとは思わないが、年頃の女性としては当然の用心だった。
「春日くんの自宅はこのマンションではありませんよね。友達の家に遊びに来たんですか?」
「はい」
「そうですか。日暮れまでまだ時間があるとはいえ、あまり帰りが遅くならないように気を付けてくださいね。もう夏休みは終わったんですから」
 加織がそう言ったところでエレベーターが十二階に到着する。
 春日は加織に丁寧に一礼してから口を開いた。
「わかりました。それでは失礼します、北見先生」
 踵を返してエレベーターを出た春日は、そのまま振り返ることなく友人の家に向かっていく。
 それを確かめた加織はここでようやく十七階のボタンを押した。そして、なんとなく思ったことを口に出す。
「そういえば、春日くんの友達って誰かしら? 十二階に住んでいるのは、確か来杉さんだけのはずだけど……」
 加織は不思議に思って首をかしげる。
 以前の来杉絢は男子のことをまったく寄せ付けようとしなかった。セクハラ問題解決の際に仲良くなったのか、最近は男子部員と話している姿を目にすることもあるが、それでも絢が自宅に男子を――それも水泳部とは関係ない男子を呼ぶとは考えにくい。
 ここで加織はあることに思い至ってポンと手を叩いた。
「あ、春日くんは『学校の友達』とは言ってませんでしたね」
 学校外の友達であれば加織が存在を知らないのも当然である。そもそも、加織にしてもこのタワーマンションに住んでいる生徒をすべて把握しているわけではない。
 なので、春日が十二階で降りたことと、来杉絢との関係を結びつけるのは早計だ。
 このときの加織はそう結論を出し、一瞬だけ脳裏をよぎった疑念をすぐに忘却した。


「北見先生、お疲れ様でした!」
「先生、お先に失礼します」
 翌日、二学期最初の部活を終えてプール棟の外に出た加織は、横合いから二人の生徒に声をかけられて内心でわずかに怯む。
 挨拶をしてきたのが新条二葉と来杉絢の二人だったからだ。
 加織は努めて平静を装いながら挨拶を返す。
「お疲れ様です。二人とも、帰り道には気を付けてくださいね」
 二人は加織に「はい」と笑顔で返事をすると、軽く会釈してからたたっと早足で校庭に向かった。
 どうやらグラウンドではどこかの部活が試合をしているらしく、ときおり歓声らしきものが聞こえてくる。二人はそれを見に行ったのだろう。
 しばらく二人の後ろ姿を見つめていた加織は、軽くかぶりを振ってから職員室に向かって歩き出した。
 幸い職員室に権田の姿はなく、加織は我知らず安堵の息を吐きながら自分の席に座る。
 すると、窓からグラウンドを眺めていた女性が加織の姿に気づいて声をかけてきた。
「あ、北見先生。お疲れ様です」
 ショートカットに白いヘアバンド。薄手のニットセーターの上に白衣を羽織った女性は養護教諭の林(はやし)絵美(えみ)だった。
 加織と林は年齢こそ同じだが、勤務年数は加織の方が一年長い。昨年、加織はまだ職場に不慣れだった林を何かと気にかけて手助けしたため、職員室における二人の仲は良好だった。
「お疲れ様です、林先せ――」
 加織が相手の名前を呼ぼうとした瞬間、それを掻き消す勢いで校庭から黄色い歓声が職員室に飛び込んできた。
 驚いて目を丸くする加織を見て、林が困ったように微笑む。
「サッカー部ですよ。今、ちょうど試合をしているところで」
「サッカー部……ああ、なるほど。九条くんがゴールでも決めましたか?」
 加織はサッカーに関しては門外漢だが、九条(くじょう)真(まこと)のことは知っている。彼がプロ入りを嘱望される生徒であることも、そんな彼を応援する女子生徒が大勢いることもだ。
 だから九条の名前を出したのだが、それを聞いた林の答えは違っていた。
「いえ、春日くんですよ。春日真くん」
「春日くん、ですか?」
 加織は首をかしげる。つい昨日、マンションで顔を合わせた去年の教え子だ。
 しかし、加織の知る春日は目立たない生徒だった。女子生徒が黄色い声をあげているのが春日だと聞いた加織は、席から立ち上がって林の横に並ぶ。
 二階の職員室から校庭を見下ろすと、たしかにグラウンドで仲間と一緒にゴールを喜んでいるのは春日だった。そして、グラウンド脇ではそんな春日のゴールに複数の女子生徒が声をあげてはしゃいでいる。
 そこに先ほど別れた二葉と絢の姿を見つけた加織は思わず目を丸くする。二葉たち以外にも何人かの女子生徒が春日を応援しており、そのことも加織を驚かせた。
 繰り返すが、一年生のときの春日は目立たない生徒で、女子と仲良く話している姿を見かけたことは一度もない。複数の女子生徒に騒がれている今の春日は、加織の知る春日とはかけ離れて見えた。
 もちろん、二年生になってから努力して自分を磨いたのかもしれないが、だとしても変化が急激すぎる気がする。
 ふと隣を見ると、林が眉をひそめて春日を見つめていた。
 林は物静かな性格で、他人に対する好悪の念をあらわにすることは滅多にない。その林がはっきりと眉をひそめていることが気にかかり、加織は同僚に問いかけた。
「林先生。春日くんが何か?」
「いえ、春日くんがどうというわけではないのですが……」
 林は言いづらそうに言葉をさまよわせた後、小さな声で「ここだけの話ですが」と前置きしてから続けた。
「以前、一年生の九条(くじょう)水紀(みずき)さん――ほら、あそこで春日くんを応援している子です。あの子から相談を受けたことがあるんです」
「相談、ですか?」
「ええ。男子が避妊しなかったときに頼れる病院を知りませんか、と」
「それは……っ」
 二人の教師が無言で視線を交わし合う。二人とも教師であり、それ以前に大人の女性だ。水紀の言葉が意味するところは十分に理解できた。
 林はため息まじりに言う。
「九条さんは『自分のことではない』と言っていましたが、あの時の顔色はただ事ではありませんでした。気になったので、その後も何度か話をしたのですが……」
 林から事情を問われた水紀はその都度「あの質問に深い意味はなかった」「万一の時のために頼れる病院を知りたかっただけ」と答えたらしい。
 この手の問題はきわめてセンシティブだ。生徒が頼ってくれるならいくらでも力になれるが、教師の側から生徒の事情をほじくり返すことは難しい。助けるつもりで、かえって傷つけることになりかねないからである。
 特に今の水紀は傍から見ても明るく楽しげで、とうてい悩みを抱えているようには見えない。
 林としても、心配はしても口出しはしづらい状況なのだろう。ここで加織に話を打ち明けたのは、第三者の視点からアドバイスが欲しかったからなのかもしれない。
 しかし、加織は他のことに気を取られてそのことに気づかなかった。
 林の話を聞いた加織は、昨日のマンションでの出来事を思い起こして胸が騒ぐのを感じたのである。
 あのとき、春日は絢の自宅と同じ階でエレベーターを降りた。もしかしたら、春日が言っていた「友達」は絢のことだったのかもしれない。
 もちろん、そのこと自体に問題はない。絢が友人として、あるいは恋人として春日を部屋に招くことは何の問題もないのだ。
 林は春日が水紀に強引に中出しをしたと疑っているようだが、これとて何の証拠もない。
 この二つを結びつけて「絢が春日に意に沿わない関係を強要されているのではないか」と疑うのは推測ではなく妄想の産物だろう。
 実際、最近の絢は全国大会からこちら、ずっと好記録を維持していて悩みを抱えている様子はない。
 むしろ、部内でのセクハラを解決できずに絢を悩ませていたのは加織の方だ。その意味でも春日を疑う資格は自分にはない――加織はそう考えて、胸のうちに生じたざわつきを無理やり押さえ込んだ。
 ただ、この日を境に加織の意識に春日真の存在が刻み込まれたのは事実である。そのことが自分の人生に何をもたらすのか、このときの加織は少しも気づいていなかった。


第一話 女教師に疑われたので釘を刺してみた


 部活休みの月曜日、学校から帰った俺は自宅に三人のセフレを呼びつけてセックスにふけっていた。
「ん♡ ちゅ♡ ちゅ♡ 真、好きよ♡ 大好き♡ はむ♡ ちゅる♡ れろ♡ れろ♡」
 自宅の風呂場に情熱的なキスの音と、甘い女性の声がこだましている。
 競泳水着を着た来杉絢が、俺と激しくキスしながら身体をこすりつけているのだ。
 絢のような美少女と水着で風呂に入っているだけでも興奮するというのに、素肌をこする競泳水着の感触がペニスをさらにいきり立たせる。
 水着越しに肉棒の感触を感じたのか、絢は俺とキスを続けつつ、ちらと下に視線を向けた。そして、心得たように腰を押しつけてくると、そのまま腰を上下に動かして股間部分の生地で俺の裏スジを激しくこすりあげた。
「いいぞ、絢。気持ちいい」
「嬉しい♡ もっと、もっと気持ちよくなって♡ 真♡ 真♡」
 俺の名を繰り返し呼びながら、絢はこちらの首にまわした手に力を込める。そして、口の中に舌を挿しこんで濃厚なディープキスを始めた。
 俺は絡みついてくる絢の舌の感触を楽しみつつ、両手の指で競泳水着の股間を撫でさする。
 途端、絢とは異なる二人の少女の嬌声が両耳を震わせた。
「あっ♡ あっ♡ 真先輩、そこいいです♡ もっと私のおマ×コさわってください♡」
「んん♡ くぅ♡ 真さんの大きくて硬い手で私の、お、おマ×コをこすられてます♡ ああ、気持ちいいですっ♡」
 先ごろ堕とした新条(しんじょう)二葉(ふたば)と一葉(かずは)の姉妹が、こちらも競泳水着を着て俺の愛撫で喜悦の声をあげている。
 絢と二葉の水着は青地、翠明女子に通っている一葉の水着は赤地という違いはあるが、現役の水泳部員、それもいずれ劣らぬ美少女たちを水着姿で侍らす快感は筆舌に尽くしがたい。
 絢は胸こそ控えめだが、足の長さや腰のくびれはモデル顔負けだし、二葉はグラビアアイドルといっても通じる巨乳の持ち主。二葉の姉の一葉も妹に負けず劣らずのバストの持ち主で、スタイルの良さでも絢に引けをとっていない。
 俺はニヤリと唇を曲げると、姉妹の股間をまさぐる手の動きを速めた。
 途端、新条家の姉妹は競泳水着に包まれた肢体をびくんびくんと震わせながら甲高い嬌声をあげる。
 二人とももうすっかり俺のオンナだ。何度もセックスをして中出しまで済ませている。絢にいたっては言うにおよばずで、こんな風に三人同時に可愛がっても彼女たちの口から不満が漏れることはない。
 絢や二葉の水着姿を見ている水泳部の男どもの中には、水着の下に隠れている二人の肢体を想像して股間を膨らませている者も多いことだろう。
 一葉も水泳雑誌に何度か載っている有名スイマーであり、一葉の水着姿を見て妄想をたくましくした男性読者もたくさんいるに違いない。
 だが、お前たちが想像しているその身体は、すでに俺という男によって余すことなくしゃぶりつくされているのだ――そんなことを考えながら俺はニヤニヤとほくそ笑む。
 と、ここで絢がキスをやめて甘い声でささやきかけてきた。
「あの、真、そろそろ……♡」
 ディープキスをしながらペニスにマ×コをこすりつけているうちに、絢はすっかり発情してしまったようだ。
 俺は心得てうなずいた。もとより今日は絢たち三人をたっぷり可愛がってやるつもりだったのだ。無駄にもったいぶるつもりはない。
「浴槽に手をついて尻をこっちに向けろ」
「はい♡」
 絢は嬉しそうに頬を染めると、すぐさま俺の命令どおりに動いた。くいっと尻をあげて俺が挿入しやすい体勢を取ると、手を伸ばして競泳水着の生地をどける。
 丁寧に陰毛が処理された絢のマ×コが視界に映し出された。しとどに濡れた蜜壺は風呂場の明かりに照らされてテラテラと光り、肉棒が打ち込まれる時を今や遅しと待ち構えている。
「二葉、一葉」
 俺は新条姉妹の名前を呼びながら、二人の細い腰に手をまわしてぐいっと自分の側に引き寄せる。
「あ♡」
「きゃ♡」
 二人は驚きと喜びをないまぜにした声をあげ、左右から俺にしがみついてきた。
 俺は二人の腰にまわしていた手を上へ上へと這い登らせると、水着の上から姉妹のおっぱいをわし掴みにした。そして、二人に命じて左右から絢の腰をつかませる。
 俺は肉棒の先端で軽く絢の陰唇をなぞり、ねっとりした愛液で亀頭をコーティングしてから、おもむろに絢の尻に腰を叩きつけた。
「あっはあああああ♡♡♡」
 途端、絢の口から待ちかねたような嬌声がほとばしった。
 二葉たちに絢の腰をつかませているので、俺は姉妹の巨乳を思う存分堪能しつつ、腰を振って絢のおマ×コをほじくり返すことができる。
 俺が腰を抜き差しするたび、絢は脳がとろけるような甘い声をあげ続けた。
「おっ♡ おっ♡ おっ♡ おっ♡ 気持ちいい♡ すごく気持ちいい♡ おチン×ンすごい♡ 真のおチン×ンすごいよぉ♡♡」
「どんな風にすごいんだ、絢? 教えてくれ」
「か、硬いの♡ それに熱いの♡ 私のおマ×コ、火傷しちゃいそうなの♡ 真の大きなおチン×ンでゴシゴシされると頭がとろけちゃう♡」
「こするだけでいいのか? こんな風に奥を突くのはどうだ?」
 言いながら思いきり腰を突き出して、怒張したペニスで子宮口をえぐる。
 それだけで絢は派手にあごを跳ね上げて絶頂に達した。
「おっほおおおおおお♡♡ それいい♡ それ好き♡ それもっと♡ 真、もっとゴンゴンして♡♡♡」
 日頃のクールさをかなぐり捨てて嬌声をまき散らす絢。こんな絢の姿、水泳部の男どもには想像もつかないだろう。
 それに、彼らは水着越しに揉む二葉と一葉のおっぱいの柔らかさを知ることもできない。
 そう思うと、男としての優越感で背筋がぞくぞく震えた。

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