妹【いもうと】

著者: 亜沙木大介

本販売日:2001/08/23

電子版配信日:2009/07/10

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1057-2

シチュエーション

「お兄ちゃん、多香子の身体、もう穢れてるの」
ひざまずき、剛直に舌を伸ばす妹に末兄の心が痛む。
二人の兄に悪戯され、女にされてしまった美少女。
あどけない美貌の裏には、服従する悦びまで芽生えていた。
狂わされずにはいられない、辱しめずにはいられない。
妹という禁断の果実。三兄弟を魅了する愛らしき十六歳。

登場人物

たかこ 妹

ななみ その他

本編の一部を立読み

「お兄さんのを舐めたら、ここに置いてもらえるのね?」
おいおい。
剛一郎は狼狽した。奈々美でもやってくれないことを、こいつはやるというのか?
「あたしたちは腹違いでも兄妹だから、セックスはできないけど、口でするくらいなら神さまも許してくれると思うの」
少女は思いつめた表情でそう言うと、手をズボンに伸ばしてきた。後ずさりしようとした剛一郎は、足がもつれて尻もちをついた。
「お、おい……」
チャックがおろされるのを、剛一郎は呆気に取られて見守った。とても現実のこととは思えなかった。おれは夢を見ているんじゃないだろうか?
だが下腹をまさぐってくる指の感触は、現実のものだった。ほっそりした指に分身を引きだされそうになると、羞恥心と罪の意識がこみあげてきた。
こんなことをしてはいけない。自分たちは同じ父親の血を受け継いだ兄妹かもしれないのだ。口でするからいい、という理屈は成り立たないのではないか。
やめろ、こんなことはしなくていいという言葉が、のどまで出かかった。
だがフェラチオをしてもらいたいという欲望と、本当にやるのだろうかという好奇心が、言葉を封じた。そうしている間に、ペニスをブリーフから引きだされてしまった。
分身は恥知らずにも、天を突いて勃ちあがっていた。これ以上大きくなりようがないというほど、張りきっている。
「すごい……大きいのね」
少女の声を聞いたとたん、理性は麻酔をかけられたように麻痺してしまった。
ほっそりした指が、猛り勃つ肉棒に添えられた。
甘い電流のようなものが、分身を走り抜けた。軽く触られただけで、射精してしまいそうだった。
下腹に力を入れて、暴発をこらえた。すると分身がピクンと跳ねて、少女の手を押しあげた。
「ねえ、あたしフェラチオって、したことないの」
少女がペニスを握ったまま、真剣な表情で言った。
「だから上手にできないかもしれないけど、許してね」
許すも許さないもなかった。柔らかい手のひらに握られているだけで、はじけてしまいそうだった。
少女が前かがみになり、下腹部に覆いかぶさってきた。
ぬるりと湿った感触が、亀頭を包みこんだ。
剛一郎は手を伸ばして、少女の髪をかきあげた。すぼめた口が、肉棒の先端を咥えこんでいた。
チョロチョロと動く舌先が、鈴口に触れてきた。強い電流が走り、剛一郎はがくんと首を後ろにのけぞらせた。
気持ちよかった。分身がとろけそうだった。
剛一郎は犬のように舌を出して喘いだ。
「もっと……奥まで、入れてくれ……」
少女は目でうなずくと、肉棒をゆっくりと、喉の奥深くまで呑みこんでいった。

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