ボクって女のコ!?
本販売日:2009/04/16
電子版配信日:2011/04/01
本定価:713円(税込)
電子版定価:713円(税込)
ISBN:978-4-8296-5880-2
サラシの下は、たわわな巨乳!?
ルームメイトの親友・郁己は、男として育てられた女の子!
双子の妹・くるみが代わりにいくらご奉仕してくれても、同棲してたらガマンできない?
お尻で初体験、毎晩イタズラ……寮生活はついに夢の双子ハーレムへ!
男装少女とツンデレ妹、どっちも独り占め!
本編の一部を立読み
☆ルームメイトの親友は女の子!☆
(今日からここで、郁己と夜を過ごすのか……いやいやいや、べつに夜だけじゃないんだって! 男同士なのになに期待してるんだよ!)
自らにツッコミを入れ、優哉も詰め襟のホックをはずした。郁己はすでに上下とも学生服を脱ぎ、バッグのなかの私服を探っている。
彼はこちらに背中を向けていた。ワイシャツの裾から、白いブリーフの張りついたお尻がのぞく。意外に大きくてぷりっとした丸みに、またも心臓が高鳴った。
それこそ物心がつく以前からの長い付き合いだが、これまで郁己の下着姿を間近で目にしたことはなかった気がする。いや、体育の着替えとか、そういう場面は多々あったはず。他に大勢いるなかでだったから、特に意識などしなかったのだろうか。
(ふたりっきりだから気になるんだな)
気持ちを落ち着かせるべく深呼吸した優哉であったが、郁己がワイシャツを脱ぎ、Tシャツも頭から抜いたところで「え?」となる。
「郁己、それ――」
「え、なに?」
振りかえった彼の胸には、サラシが巻かれていたのだ。
「なんだってそんなものを巻いてるんだよ!?」
郁己が自分の胸もとを見おろし、首をかしげる。
「サラシのこと? こんなの、べつに普通じゃないの?」
「いや、普通ってことは……」
昔のヤクザ映画で、サラシを巻いた男を見たことがある。だが、あれは胸ではなく腹だった。賭場で賽を振る色っぽい姐さんは、胸に巻いていたけれど。
そして、郁己のそこがこんもりと隆起しているように見えて、優哉は混乱した。
(いや、まさか、そんなことは――)
「とにかく、ボクはシャワーを浴びるよ」
そう言って、郁己が無造作にブリーフを脱ぎおろす。ナマ白い下腹には淡い恥叢があり、けれど、そこにあるべき突起物はどこにも見当たらなかった。
(ええええッ!? お前、女だったのか!)